dream in dream in dream

俺がずっと観たかった映画。
「INCEPTION」
夢か現実か分からない、なんてよく言うよな。
目の前のことが“夢”って分かれば何でもできる。
空を飛んだり、無敵になったり。瞬間移動だって。
挙句の果てには、もっと長く夢を見ていたい、
なんてことも出来そうな気がしてくる。
“夢を見る”ということ自体が現実のことなのに。
だからこそ「夢」は憧れであって幸せの象徴ってこと。
自分に不都合な夢、それは悪い夢と書いて悪夢。
ポジティブな夢、自由な夢ってのは
自分の考え方にプラスの働きを与えてくれる。
突然あの人が夢に出て来てから急に意識してしまって
―なんて体験は誰にもあるんじゃないかと思う。

inceptionの意味は物事の始まり。
すなわち起源ってことかな。
しっくりくる表現で言うなら“きっかけ”、かな。
ふと突然湧いてくる想像、インスピレーションは、
夢の中で最も構築されやすいって作中で述べてる。
実際、作家や芸術家の多くは枕元にメモを置いてるそう。
アイデアをすぐ形に残すために。
今まで観ていた夢は目覚める５秒前に物語として構築され、
目覚めて１０分前後でその記憶は無くなるって昔読んだ。
後になって残るのは目覚めた時の感情。
昨日はなんだか悲しい夢を見て―
こんな表現はあちこちでみると思う。
本当のところ、内容なんて覚えてるはずもないし、
覚えようともしない。どうせ夢だから、と思ってるから。
頭のどこかで。潜在意識が。無意識にね。
メモを取るという行動と共に形に残すってのが納得できる。

俺がこの映画観て思ったのは、
何回も見んと分からんなってこと(笑)
ほっぺたをつねって夢じゃない！
という痛さがもし夢の中でも表現されていたら？
夢が夢であるという証明ができないなら
今が現実だという証明はできない？

ちょっと有名なお話を１つ。

今この文章を読んでいるあなたが、
昨日のあなたと同じである、という証明はできますか？
昨日の怪我の跡？昨日の記憶？
それは今思いついたんじゃありませんか？

おやすみなさい。
よい夢を。