By 元仏代表ジノラ氏

クアラルンプール：典型的なフランスの優雅なウィンガー、
ダビド・ジノラ氏は、サプライズ好きな人物であるが、
南アフリカで行われる 2010FIFAワールドカップでも
アジアのチームの１つ２つのサプライズを見たいと願っている．
現役時代、世界最高のウィンガーの１人と言われたジノラ氏は、
ワールドカップは驚きに満ちていて、
優勝候補がいつも優勝するとは限らないと言っている．
彼は先週金曜日‘イングランド2018’の親善大使として
AFCハウスを訪れ、ワールドカップでアジアチームがいずれも
タフなグループに入ったが、過小評価するべきでないと語った．
「予選リーグ突破のチームを予想するのは非常に難しいが、
がむしゃらにプレーすれば、どのチームにもその可能性はある．」
と４３歳のジノラ氏は語った．
「技や才能だけでは試合に勝つことはできない．
勇気、決断力、自信が必要になる．」
「韓国のグループにはアルゼンチンとナイジェリアという
２つもの強豪国がいるが、韓国はいつでも不死身のチームだ．」
「日本がオランダやカメルーンと対戦しなければならないのに、
ベスト４を目標にしているのは興味深い．
オーストラリアもまたビッグトーナメントに強い
ドイツとの対戦がある．」
「グループGが最も面白そうだ．ブラジル、コートジボワール、
ポルトガルはそれぞれの大陸でも強豪であるし、
この大会の優勝候補とも言われている．
しかし北朝鮮は他の強豪に比べプレッシャーは最も少ないし、
状況をひっくり返すチャンスはある．」
フランス代表として１７キャップを務めたジノラ氏は、
パリサンジェルマンの後、ニューキャッスル・ユナイテッド、
トットナム・ホットスパーと渡り歩き、
５０３試合で８０以上のゴールを挙げた．
１９９９年トットナム在籍中、
英サッカー記者によるフットボーラーオブザイヤーと、
選手によるプレーヤーオブザイヤーに選出された．
タッチライン際の華麗な技と創造性を持つジノラ氏は、
美しいサッカーをするチームが最後に笑えればいいと願っている．
「スペインと５度優勝のブラジルが優勝候補だと言われている．
私はイングランドもベスト４に残る力があるし、
あとアフリカのチームが勝ち残ると思っている．」

「個人的には最も魅力的なサッカーをしたチームが
優勝して欲しい．その方が試合が面白くなり、ファンも喜ぶし
サッカーの発展につながるだろう．
サッカーはポジティブにプレーするべきだ．」

ジノラ氏は１９９９年ベストプレーヤーオブザワールドの栄誉を
オランダの英雄、ヨハン・クライフに授けられた．
彼はアジアサッカーが急激だが確実に発展していくなら、
いつか世界のトップに就くことも不可能ではないと語った．
「AFCはアジアサッカーの発展に力を尽くしてきた．
これは２０年前には想像できなかったことだ．」
「長い距離を、成功目指して走り続けなければならない．
種を蒔く時、すぐに実を期待することはできない．
成功は時間を必要とするのだ．」
「私が見た限り、この大陸ではプレーの質、教育、運営等、
あらゆる分野の発展が既に為されているようだ．
アジアのチームが将来ワールドカップで優勝しても私は驚かない．」
ジノラ氏は現在マンチェスター・ユナイテッドでプレーする
パク・チソンと、モナコのパク・チュヨンについて触れ、
アジアサッカーの進歩の好例だと語った．
「パク・チソンはアレックス・ファーガソンの下、
一貫して好プレーを見せている．彼は精神面でも戦術面でも成長し
今はレギュラーとして活躍している．」
「パク・チュヨンもまたモナコで自分のポジションを確立し、
多くの得点を決めている．彼らのプレーには感動させられた．」

一方、岡田監督による日本代表選手は
未だに７割程度しか決まっていなかった。